最終更新日:2009年2月26日


第70回デジタル・ドキュメント研究会
第94回情報学基礎研究会

 (主査: 大場 みち子,幹事: 鬼塚 真, 斎藤 伸雄, 菅沼 明, 中挾 知延子)

日 時:平成21年3月25日(水)
会 場  白百合女子大学 2号館2階大会議室
東京都調布市緑ヶ丘1-25
学内マップ:http://www.shirayuri.ac.jp/campus/map/
(次年度まで2号館入口付近が工事中ですので、
本館入口からお入りいただき、2階連絡通路から2号館
に行っていただくことになります。)
大学へのアクセス:http://www.shirayuri.ac.jp/guide/access/ テーマ:「学生チャレンジ特集」

※当日受付でUSBメモリからコピーすることで
研究報告PDFを閲覧することができます 議 題: 【セッション1:メタデータと自動分類、知識支援】10:00〜12:00 [4件] (1) RDFaを用いたメタデータオーサリングシステムの構築 ◎塩澤 元,松本章代,Martin J. Du"rst(青山学院大学)
2008年10月,セマンティックウェブの一環としてXHTML 文書にメタデータを埋め込むための 枠組み RDFa が正式に勧告された.本研究では Web ブラウザ上で動作する RDFa のための オーサリングシステムを開発した.RDFa の編集には本来ソースコードの編集が必要であるが, 本システムでは編集対象を選択してより直感的に編集することができる.それに加えてすで に埋め込まれているメタデータをツリー形式で表示しており,そこから対象のメタデータを 選択して,編集することも可能である.セマンティックウェブに関する知識がないユーザの ため,Web 上で頻繁に用いられる語彙を日常的な言葉で提示する.これによって幅広いユーザ が RDFa を利用し,その普及に繋がると考えられる. (2) Webリンク活用のためのアンカーテキストの自動分類の研究 ◎大塚博紀, 吉岡真治(北海道大学) Web文書の特徴はリンクによりお互いの文書の関係が示されている点にある。また、PageRank に代表される様々なリンク構造の解析手法が提案されている。しかし、これらの解析では、 サイト内、サイト外といった分類は考慮されているものの、ページの中でのアンカーテキスト の役割には、注目していない。本研究では、このアンカーテキストの役割の違いに注目し、適 切に分類することで、リンク構造解析やWebページ上でのユーザーの行動解析に役立てる事を 目標としている。本稿では、自動分類の実現を考慮した基準の提案と、それらに基づいたアン カーテキストの自動分類システムを提案する。また、その有効性を検証するために、実際に人 手で分類した結果と自動で分類した結果を比較し、分類の精度を比較する。 (3) WEB上の画像の分類とメタデータ付与による携帯電話向けWEB表示 ◎成川夏子, 高村大也, 奥村学 (東工大) 近年、WEB上の画像の数が増えている一方で、携帯電話からWEBを閲覧する機会も多くなってい る。それらの画像はコンテンツのみならず、タイトルやメニュー、アイテマイズなど様々な役 割を果たしている。しかし、既存の携帯電話向けブラウザでは画像に対して特別な処理が行わ れておらず、画像の種類によらず縮小やALTに置き換えるのみであることがほとんどである。 これでは、ページ構造が崩れる、画像上の文字が読めなくなるといった問題があり、ユーザが ページを利用する際の妨げとなっている。そこで、本研究では、WEB上の画像を性質・構造・ 重要度の3つの基準に基づいて分類し、それぞれの分類の結果ごとに適切な手法により画像の 置き換えとして相応しいメタデータを付与した。さらに、それら2段階の情報を用いることで、 携帯電話向けにより利用しやすいサイトを生成した。 (4) ニュース記事理解における発言情報の重要度算出手法 ◎吉田慶章(東海大学), 柿崎淑郎(東京理科大学), 辻秀一(東海大学) 政治家の発言情報を提供することでユーザのニュース記事理解を支援する方式を提案したが,
発言情報の収集を全て人手で行っていた点と,発言情報の見せ方に課題が残されていた.
本研究では,発言情報の自動収集手法と重要度算出手法を提案する.さらに,発言情報の見 せ方に関する議論を行う. 【セッション2:Webと社会のつながり、応用技術】(13:30〜15:30) [4件] (5) ソーシャルブックマークを用いたフィッシングサイト検知 ◎中山心太(電気通信大学) 近年広まっているソーシャルブックマークを利用して、集合知を利用したセキュリティを実 現する。 (6) ブログ記事とWebページを用いたイベント情報抽出手法の提案 ◎吉田 将人 (東京電機大学), 福原 知宏 (東京大学), 増田 英孝 (東京電機大学) 今日、多くのイベントが数多く開催されているが、それらのイベントを網羅的に把握するこ とは難しい。そこで、本研究では、ブログ記事とWebページを利用したイベント情報抽出手 法を提案する。ブログ記事を用いることにより、記事の書かれた日付が分かり、イベント名 抽出パターンとイベント開催日の関係を把握できる。Webページを用いることにより、イベン ト名検索の網羅性を広げることができる。> 提案手法では、まず、いくつかのイベント名に 対してブログ記事を収集し、そこからイベント名の前後に連接しやすいパターンを抽出する。
次に、抽出したパターンを用いてWeb全体からイベント名を収集する。提案手法のイベント名 収集精度と将来構想について報告する。 (7) Web上においてのプレゼンテーション法 ◎森光大輔, 村尾裕一(電気通信大学) 近年Web上の技術発展は進み、Wikiやblogといったコミュニケーションツールを用いて情報 を提供するようになってきている。Web上の情報を講義などプレゼンテーションにおいて紹 介するケースもある。その一方で、Web上にはあまりにも多くの情報が提示されており、そ のため、ある事柄についてそういったWeb上の情報を紹介する際に、紹介者が上手に纏める ことができずに理解しづらくなったり、また情報サイトを複数ウィンドウで開いた結果、 ウィンドウ操作の為紹介に手間取ったりする場面が見受けられる。これは情報を紹介する際、 複数のウィンドウを表示させることにより、比較したい情報が別のウィンドウに隠されるな どの理由で、情報の確認に支障がでるためであり、このような情報紹介方法では情報紹介者 の狙いを達成することは困難である。そこで本研究では、ひとつの情報を提示するWebページ を一枚のスライド画面に対応させ、複数のページの切り替えをスライドの切り替えのように 簡単に行える機能を組み合わせブラウザ上で実装し、新たなプレゼンテーション法を提案す る。また、ひとつのWebページを一枚のスライド画面に対応させることで、CGIなどをWeb上 で動作するスクリプトのデモンストレーションさえもスライド中に実演することが可能にな り、プレゼンテーションの枠が広がる。 (8) テレビ視聴者モデルに関する一検討 大野邦夫, ◎柴田靖明, 須藤僚(職業大) 【セッション3:キーワード付与】(15:45〜16:45) [2件] (9) ダブル配列を用いた文書検索用キーワード提示の高速化 ○三上 崇志, 相川 勇之, 川又 武典(三菱電機株式会社) ダブル配列を応用した高速な辞書検索方式により,組込機器上における数十万件規模の辞書 を用いた文書検索用キーワードの入力支援を可能とした. (10) レファレンス事例に対するキーワードの自動付与 ◎樋澤光紀, 原田隆史(慶應義塾大学), 江藤正己(亜細亜大学非常勤講師)