最終更新日:2008年2月5日


◆第65回デジタル・ドキュメント研究会
第90回情報学基礎研究会
合同研究会

 
テーマ:学生チャレンジ特集
 
日 時:平成 20 年 3 月 28 日 (金)  9:30 〜 16:40
 
会 場:専修大学神田校舎7号館731教室
〒101-8425 東京都千代田区神田神保町3-8
http://www.senshu-u.ac.jp/koho/campus/index06a.html
 

議題:
 9:30〜11:00
[セッション1] 
座長:(未定)
(1) 利用者のつながりを創り出すコミュニティ指向型図書館システム
    The community oriented library system for assisting users communication

       ◎常川真央(筑波大学)
       小野永貴(筑波大学)
       矢ヶ部光(筑波大学)
       安西慧(筑波大学)

       概要:
       本研究は利用者同士のコミュニケーション促進を目的とした図書館システムの開発を行った。
かつて図書館では、図書カードの貸出履歴を利用者同士が参照することでメディアを共有して いる感覚が生まれていたが、図書館システムの普及とプライバシー保護の観点から図書カード は多くの図書館で廃止されていった。そこで本研究では、図書カードに代わる、利用者同士が "つながり"を感じる図書館システムを目指した。本システムでは、個人名を消去した貸出履歴 情報を活用し、図書の推薦や、仮想本棚による交流機能を実装した。 (2) インターネットでの多言語コミュニケーションの課題と提案 A discussion on multilingual communication on the Internet ○中挾知延子(東洋大学)    概要:    先月東洋大学の主催で、フランスと日本の小学校児童によるインターネット上でWebcamを 利用したビデオ会議が開催された。本稿はその報告である。子ども達が言語や文化の違い    を意識しながら身の回りの「もったいない」について考え、地球環境を守るための議論を    展開した。Web上での多言語コミュニケーションについて、会議から得られた知見を報告し    議論したい。 (3) CMSツールを利用したオンラインサポートセンターの提案 A proposal on online customer service using CMS ○大野智之(インテグラル) 中挾知延子(東洋大学)    概要:最近では、インターネットの普及により、FAQ(よくある質問集) が製造元のWebページに開設されるようになった。しかし問題も多く、従来型のサポートの利用者が 減らず、サポートにかかるコストも改善されないといった問題も発生している。ここではWebページ のFAQについて、ユーザの満足度を向上させるためにWikiを使った方法を提案する。 11:10〜12:10 [セッション2] 座長:(未定) (4) オントロジーを用いたニュース理解支援方式 A New Understanding Support for News Using Ontology ◎吉田慶章(東海大学) 柿崎淑郎(東海大学) 辻秀一(東海大学) 概要: ニュース記事を閲覧する際の理解度はユーザの知識に依存すると考えられる.そこで今回構築する ニュースオントロジーを用いて閲覧している記事の理解を促進させる関連情報を提供しユーザを支 援する方式を提案する. (5) 繰り返し構造を考慮したWebページの見出しの階層構造の解析 Analysis of Hierarchy of Headlines in Web Pages by Detecting Repeated Structure ◎池田彰吾(静岡大学) 松本章代(静岡大学、東京工業高等専門学校) 小西達裕(静岡大学) 高木朗(言語情報処理研究所) 小山照夫(国立情報学研究所) 三宅芳雄(中京大学) 伊東幸宏(静岡大学) 概要: Webページの多くは人間がブラウザで閲覧し理解することを目的として記述されているため、その構 造や形式が一定でなく、機械的に処理することが難しい。そこで、本研究では特にWebページ中の 「見出し」に着目し、Webページ中に存在する見出しの階層構造を検出することを目指す。また、同 種の構造を持つ情報が複数回繰り返されている構造を考慮することで、より適切な見出しの階層構造 を抽出するという手法を提案する。 13:30〜15:00 [セッション3] 座長:(未定) (6) 文書構造情報を利用したWeb情報検索とその評価 A Web Search Engine Considering Document Structure Information and Its Evaluation ◎伊藤 智博(奈良先端科学技術大学院大学) 宮崎 純(奈良先端科学技術大学院大学) 中島 伸介(奈良先端科学技術大学院大学) 植村 俊亮(奈良産業大学) 加藤 博一(奈良先端科学技術大学院大学) (7) Using English for Queries: An Approach to Implementing an Intelligent Web Search Tool ○Vitaly Klyuev (Software engineering Lab, University of Aizu) 概要: A "bag of words" interpretation causes loosing semantics of texts. The functional approach to present English texts in the memory of computers makes it possible to keep semantic relations between words and use ordinary English sentences as queries. The prototype of the system utilizing this approach is presented. (8) 複合的メタデータによる文化情報資源へのアクセス可能性の提示 Presentation of accessible cultural resources by multiple metadata. ◎矢代寿寛(総研大) 大山敬三(NII) 概要: 中小規模デジタルアーカイブの増加や検索エンジン事業者と図書館の協働による書籍デジタル化 に伴い、文化情報資源のメタデータとアクセス手段が多様化している。特に貴重書のようなMLA 横断的な資料の場合、現物やネットワーク上のデジタルデータ、そしてメタデータを含んだ形での 「適切コピー問題」が生じている。これを解消するためには、エンドユーザのコンテクストに対応 したアクセス支援だけでなく、文化情報資源の提供者や管理者でも多様性を容易に把握することが できるようなリソースマネジメント支援が必要である。そこで、既存メタデータを複合的に応用し た文化情報資源に対する包括的なアクセス可能性の提示手法を提案する。 15:10〜16:40 [セッション4] 座長:(未定) (9) 電子メールを基にした情報共有システムに関する考察 A Study for Information Sharing System based on E-mail ◎神堀 真也(東京大学) 相田 仁(東京大学) 概要: 電子メールは、個人や組織における通信手段として広く受け入れられている。しかしながら、 現在メールの配送に用いられているSMTPでは、メールが最終的な宛先に到達したことを保証するこ とができず、信頼性が高いシステムであるとはいえない。また、メール自体は単純なテキストデータ であり、その情報を共有・活用するには必ずしも最適な形ではない。したがって、電子メールの信頼 性を高め、メールによって伝えられる情報の共有・活用を円滑に行えるための仕組みが必要だと考え ている。本研究では、まずメールが宛先に到達したことを送信者が確認することを可能にする配送確 認システムを提案する。また、メールのやりとりをもとにしてグループ内で情報を共有・活用するた めのシステムについて検討を行う。 (10) 教育用計算機システムの自主管理における技術ドキュメント蓄積・利用に関する取り組み Approach of Technical Document Management in Self Management of a Computer System for Education ◎金城 篤史(琉球大学 大学院 理工学研究科 総合知能工学専攻) 長田 智和(琉球大学) 玉城 史朗(琉球大学) 概要: 我々の所属する琉球大学 情報工学科では、特徴的な取り組みの一つとして、教育用計算機システムを 自主管理・構築を行ってきた。自主管理を行う中、問題点の1つとして技術ドキュメントの杜撰な管理 が浮き彫りになった。ドキュメントの杜撰な管理は、KKD(経験、勘、度胸)によるシステム管理を促進 し、新しくシステムに関わる学生への引き継ぎやシステムの理解を困難なものとしている。 本研究で は、KKDによるシステム管理から脱却するための、技術ドキュメント蓄積・利用に関する取組みについ て報告する。 (11) ディスプレイサイズに応じて最適な視覚化を行う電子文書配信システム A Digital Document Distribution and Visualization System for Display Size ○中西正洋(大阪大学) 小野修一郎(シャープ(株))

e-mail: 中挾知延子 (chiekon@toyonet.toyo.ac.jp)