◆第59回デジタル・ドキュメント研究会

        (主査: 大場 みち子,幹事: 鬼塚 真, 斎藤 伸雄, 菅沼 明, 中挾 知延子)

日 時:平成 19 年 1 月 26 日 (金) 13:00 〜 17:00 会 場:九州大学伊都キャンパス システム情報 第4講義室 http://www.suisin.kyushu-u.ac.jp/info/index.htmlをご覧ください。 協 賛:XMLコンソーシアム テーマ:「Web2.0時代の情報アベイラビリティ」 議 題: [セッション1] Webサービス,セキュリティ 13:00-15:00 (1) 冗長性排除に基づくWSDL文書の可読性と記述性の向上 Enhancing readability and writability of WSDL documents by removing extra redundancy ○福盛 秀雄,村岡 洋一(早大) 概要: W3Cなどの標準化団体にて定義されているXML関連の標準仕様においては 汎用性を重視するために各種の記述上の配慮が払われている。その一方 でこれら標準仕様が現実に利用される状況においては、その汎用性の高 さが原因となり記述が冗長となるケースが見られる。 本発表ではWSDL(Web Services Description Language)を対象とし、実際 の使用状況の分析を行った結果に基づくXML文書冗長性の排除の一方法に ついて考察する。 (2) 劣化型データ埋め込み法におけるファイルサイズの低減に関する検討 An Investigation of Filesize Reducing in Degrading Data Embedding Technique ○齊藤 卓也,姜 錫(北大) (3) Webサービスにおけるエージェントサービスパターンの構築 Construction of Agent Service Pattern in Web Services ○登川 誉史行,大沢 英一(公立はこだて未来大学) (4) 認証結果共有による社会インフラ連携の実証実験 ○関野 博之(テプコシステムズ) 概要: 情報通信研究機構の委託研究「異なるCA間の認証ローミング技術に関す る研究開発」にて、社会インフラを連携するビジネスモデルの検討を行 い、認証ローミングによる認証結果の共有の実証実験を行っている。 発表では、認証ローミング、ビジネスモデルの概要の説明と、実証実験 のご紹介。 [セッション2] メタデータ,言語対応 15:15-16:45 (5) Webを利用した次世代マニュアルの調査研究活動 Activity which studies the next generation manual using Web ○大和田 潤治(キヤノン) 概要: マニュアルの業界団体であるテクニカルコミュニケーター協会(東京都 新宿区)の調査研究活動において、Webを利用した今後のマニュアルの方 向性を業界各社にて討議している。この活動で得たWebマニュアルのある べき姿や向かう方向性などの活動経過を紹介する。 (6) XSLFO2.0へ向けての日本語組版機能提案 ○大野 邦夫(ジャストシステム) (7) 漢字符号化のアポリア--異体字問題解決の糸口を求めて The "aporia" of encoding Han Characters -- An aproach to the Han Variations problem ○小林 龍生(ジャストシステム) 概要: 表意文字としての漢字を情報交換を目的として符号化することには、アー キテクチャの上からも、実際の符号化実務の上からもさまざまな困難と 矛盾が伴う。なかでも、日本社会において人名・地名に日常的に用いら れる異体字の扱いは、行政実務の観点からも、住民感情の観点からも、 行政の電子化を妨げる大きな要因となっている。 本発表では、長年にわたり、符号化文字集合の標準化活動に携わってき た経験と、日本を代表する仮名漢字変換システムの開発に関わってきた 経験を踏まえ、解決の糸口を複数異体字の統合の可能性ではなく、複数 異体字を区別する現実の必要性に即して考える。