◆第57回デジタル・ドキュメント研究会

         (主査: 大場 みち子，幹事: 鬼塚 真, 斎藤 伸雄, 菅沼　明, 中挾 知延子)


日　時：平成 18 年 9 月 29 日 (金)  10:30 〜 17:20

会　場：日立製作所　大森ベルポートＡ館 １３階　来客コーナー
　　　　http://www.omoribellport.com/text/access.htmlをご覧ください。

協　賛：XMLコンソーシアム

テーマ:「文書のセマンティックスとメタデータの活用およびその他」

議題: XML データベース

10:30-11:50

(1) コンポーネントベースの視覚的なXQuery構築支援環境
    Component-based Interactive Visual Query Environment for XML Databases
   ○芦川 将之(東芝研究開発センター 知識メディアラボラトリ)
     田中 譲  (北海道大学 知識メディアラボラトリ)

(2) RDBを用いたXML DBの実装
    Implementation of XML DB with RDB
    ○平林 文雄 (凸版印刷 情報技術研究所)
   概要：
     XMLは柔軟性が高く応用範囲も広い反面，歴史が浅いため実績が少なく，
     開発者も不慣れなため開発効率や信頼性の面で不安が多い．
     RDBは技術の蓄積があり不安要素が少ない反面，柔軟性に欠ける．
     双方の長所を活かし短所を補うために，DBにRDBを使い，インタフェースに
     XMLを用いる実装を試作し、実用的な実効速度で動作する事を確認した．

昼休み
11:50-13:00


議題: 知識共有・管理

13:00-15:00

(3) クリッカブルWeb KB
    Clickable Web KB
    ○杉本　正勝(東京情報大学　情報システム学科)
   概要：
     Ajax で実現される優れたヒューマンインタフェースとネット上のKB
     （知識ベース）を組合わせて実現できるアプリの一例としてクリッカ
     ブル Web KB を紹介する。

(4) 協調活動における状況共有を表現するモデル
    A Proposal of the Model for Sharing of the Situation in Cooperative Activities
    ○河合　一夫 (ニルソフトウェア)
   概要：
     情報共有を拡張した概念として状況共有を考え，それを表現するモデルを
     提案する．このモデルを利用したコミュニケーションのためのツールや
     知識管理の方法を提案する．

(5) デジタルドキュメント流通のためのメタデータ設計に関する比較報告
    (英文タイトル未定)
     嶋津恵子(慶應義塾大学 デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構)
     齋藤功(慶應義塾大学 デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構)
     有澤達也(慶應義塾大学 デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構)
   ○吉永早織(慶應義塾大学 大学院政策・メディア研究科)
     古川康一(慶應義塾大学 大学院政策・メディア研究科)

休憩
15:00-15:20

議題: オントロジ、情報統合

15:20-17:20

(6) Class Query Languageと製品オントロジーへの応用
    ○細川 晃    (東芝研究開発センター 知識メディアラボラトリ)
      溝口 祐美子(東芝研究開発センター 知識メディアラボラトリ)
      村山 廣    (東芝研究開発センター 知識メディアラボラトリ)

(7) ＷＦＳとＣＡＰを用いた地域の情報マネジメントの試み
    An attempt on information management using WFS and CAP
    ○中挾 知延子(東洋大学国際地域学部)
   概要：
     地理情報のＷｅｂサービスを提供するＷＦＳからの情報と、災害などの
     アラート情報を記述するＣＡＰからの情報を組み合わせる試みを行っている。

(8) 情報資産管理と個人情報保護のための機密文書検出手法
    Methods of Sensitive Document Detection for Information Asset Management
    and Personal Information Protection
    ○細見格(NECインターネットシステム研究所)
   概要：
     企業情報を安全に管理・活用する上で重要となる機密文書の洗い出しにつ
     いて、サーバ用と端末用それぞれの要件に応じた機密文書検出の手法を提
     案する。機密文書検出特有の技術的課題に加え、幅広いユーザや業務の蓄
     積情報を集中管理するサーバ用と、個人が持ち歩くケースも多い端末用と
     の間でも要件は異なる。本論では、文書の構造解析と言語解析の組み合わ
     せ方、特に表構造推定とオントロジーによる情報分類の方式を中心に述べ、
     サーバと端末それぞれにおける有効性を示す。