◆第48回デジタル・ドキュメント研究会
(主査: 大野邦夫,幹事: 今村 誠,根岸寛明, 中挾知延子)
日 時:平成 17 年 1 月 28 日 (金) 14:00-17:00
会 場:
(社)日本化学会 化学会館 501A 会議室
〒101-8307
東京都千代田区神田駿河台1-5
Tel:03-3292-6161
http://www.csj.jp/kaimu/office/map.html
協 賛:XML コンソーシアム
その他:
※発表者の方が当日使用されたパワーポイント等を研究会報告としてDD研の
HPにてPDFで後日公開させていただくことを予定しております。
趣意にご了承いただける方はよろしくお願い申し上げます。
※今回から各著者の氏名を使って、情報処理学会の文献検索をするリンクを
張ってみました。著者名をクリックすると、著者名を検索条件とした結果が
表示されます。
議題
14:00-15:20
[セッション1] 構造化文書による検索応用
座長: 未定
(1) 判例の構造を利用した判例文書検索
Judicial precedent retrieval using the structure of documents
〇江越 裕紀(東京工業大学)
(概要)
本研究では,従来のキーワード検索に代わる,文書をクエリとする類似判例検索
の実現のために,文書ベクトル手法及び判例の特徴を利用し評価実験を行った結
果を報告する.内容別に分けられた判例の構造,及び,法的な専門用語を利用す
るために,XMLタグによる争点分割と適合性フィードバックによる語の重みの修
正を用いて精度の改善を図っている.
(2) 構造化文書を用いた商品識別
Goods Identification Method using Structured Document
○岡本 東(早大,岩手県大), 菅原 光政(岩手県大), 玄 光男(早大)
(概要)
商品の多様化と商品への要求の変化に対応するための商品識別情報について考察
する。複雑な商品体系をもつ商品群においては、従来型の商品コードの標準化が難し
く、電子商取引(EDI)促進の妨げになっている。水産物(鮮魚および加工品)を
例として、現在用いられている商品識別情報の種類や用途およびそれらの問題点を
明らかにし、構造化文書による商品識別情報とその処理方法について論じる。
15:20-15:40
[休憩]
15:40-17:00
[セッション2] 文書変換・表示
座長: 未定
(3) 小型ディスプレイへの文書表示における組版表現の検討
Examination of the typesetting expression in a document display on a
small monitor
〇松川 昌洋(凸版印刷)
(概要)
現在、携帯電話やPDA、電子書籍端末など、小型ディスプレイに文書
コンテンツを表示して読む機会が増えてきた。しかし、小型ディスプレ
イ上での組版ルールが存在しないため、各文書コンテンツの表現に際し
ては、それぞれ独自仕様の組版が行われている。今回、紙への印刷に適
用する組版エンジンを使用して組版した文字コンテンツを小型ディスプ
レイに表示させ、小型ディスプレイへの文字組版の有用性を検討する。
(4) XSLTスクリプトの対話的な生成
Interactive generation of XSLT scripts
○松本 大貴、塚本 享治(東京工科大学)
(概要)
標準フォーマットを使用することで再利用性を高められるが、仕様が莫大
であり、改定にも時間がかかる。
他のフォーマットへの変換が容易に行えるのならば、用途に合わせた簡潔な形式
で文書を作成できる。
容易に変換を行う技術としてXSL変換(XSLT)があるが、次のような問題点があ
る。
・変更元のソースを読み、操作したい情報を探す必要がある
・テンプレート・ルールを使用するたびに、頭の中で動作を予想する必要がある
テンプレート・ルールの動作を対話的に表示し、操作したい情報をドラッグ&ド
ロップで選択する方式を開発することで、この問題を解決した。
本報告では、HTML文書からの情報抽出を題材とした、対話的かつ直感的なXSLT
スクリプト作成方式について発表する。