◆第74回 情報学基礎研究会
 第43回 デジタルドキュメント研究会 合同研究会

         (FI主査: 仲尾由雄: 幹事: 岩山真,浦本直彦,大山敬三,原田隆史)
         (DD主査: 大野邦夫,幹事: 市山俊治,今村 誠,根岸寛明)
 
日 時:平成 16 年 3 月 26 日 (金)  9:30 〜 17:30
 
テーマ:ユビキタス社会における情報流通および一般
 
会 場:(社)日本化学会 化学会館 501AB
    〒101-8307 東京都千代田区神田駿河台1-5 
    http://www.chemistry.or.jp/kaimu/office/map.htmlをご覧ください。 プログラム [セッション1] 「知識の蓄積と活用」 9:30-12:00 (1) 画質特性と選択性を考慮した動画電子透かしの提案と実装
  ○藤原士朗、渕上宏規、中沢実、服部進実(金沢工業大学)
(概要)   誤り訂正技術と静止画像への電子透かし技術を応用した、選択性の高い動画電子透かしの研究
(2) ペン入力アノテーション情報の入力/活用システム「アノテーションメモパッド」の開発
  ○大賀暁、仙田修司、旭敏之(NECインターネットシステム研究所)
(概要)     電子文書に閲覧者が付加するアノテーション情報に着目し、入力/活用方法の検討と試作シス
  テムの紹介を行なう
(3) マルチメディア情報の共有を目指したナレッジポータルサイトの構築
-Webサービ スによるRDFのパブリッシング-
  ○大野智之、中挾知延子(東洋大学国際地域学部)
(概要)    
  Webサービスを用いて暗黙知から形式知への表出化を支援し、異質な組織との知識の共有と知識   の創造の場を構築できる環境の実現を試みた。

(4) 質問応答技術に基づくマルチモーダルヘルプシステム
  ○浦田 耕二、福井 美佳、藤井 寛子、鈴木 優、酒井 哲也、齋藤 佳美、市村 由美、佐々木 寛
   (東芝 研究開発センター 知識メディアラボラトリー)
(概要)      
  質問応答技術を利用し、回答タイプにより映像、音声、テキストの出力形式を振り分けるヘルプ
  システム

(5) 移動オブジェクトのクラスタリング手法に関する一提案
  ○羅勇 天笠 俊之 波多野 賢治 宮崎 純 植村 俊亮(奈良先端科学技術大学院大学)
(概要)      
  移動オブジェクトの位置,移動方向,移動速度を考慮した効率の良いクラスタリング手法を提案
  する.
[昼休み] 12:00-13:15 [セッション2] 「メタ言語とメタデータ」 13:15-15:15 (6) Digital Content Types based on Information Media Symmetry
  ○Kunio Ohno (Docomo Systems, Inc.)
(Abstract)        
  Digital content or digital document is composed of information media elements with types.
The types are related to the symmetry that exists between the history of information media
that has been used for human communication and the history of information media that has
been augmented with the expansion of computer application areas. The former reflects the
inductive thinking of humans, while the latter corresponds to the deductive processing of
computers. Type is the goal of the generic concepts that have been generated in the process
of information abstraction in the induction process. It is also possible to think that the ‘types’ in program languages, CORBA IDL, and XML Schema are their application to computer
systems, network systems and document systems respectively.
(7) 素性論理に基づくXML文書ルール記述言語DRDL
  ○今村 誠、増塩 智宏、伊藤 山彦(三菱電機 情報技術総合研究所)
(概要)      
  インターネットの普及に伴って、資材伝票や設計仕様書をXML形式で交換/活用するECシステムがさか
  んに開発されるようになった。これらのECシステムでは、業務システムでのデータ活用を円滑にする
  ために、交換されるXML文書の内容が業務ルールに従っていることを保証する内容検証処理が必要に
  なる。本稿では、DTDやXML Schemaのような既存の標準では記述しきれない要素内容間の制約ルールを
  簡潔に記述するためのXML文書ルール記述言語DRDL(Document Rules Description Language)と、その
  処理系(DRDLプロセッサ)について述べる。DRDLの特徴は以下の2点である。
  (1)DRDLの構文と意味は、自然言語の文法理論で用いられている素性論理を用いて数学的に表現できる。
  (2)DRDLプロセッサを用いて、電子申請や昇降機設計支援などの実用アプリケーションにおけるXML文書
   内容検証機能を実現できる。
(8) 博物館の収蔵品管理におけるメタデータの利用と問題点
  ○秋元 良仁(凸版印刷)
(概要)      
  博物館の収蔵品管理で利用されているメタデータの標準化動向や外字利用等の問題点の整理および解決
  策の提案を行う。

(9) 汎用アノテーション記述仕様MAMLとその適用事例
  ○伊藤一成、斉藤博昭(慶應義塾大学)
(概要)      
  様々なコンテンツやエンティティに対して付与できるアノテーション記述仕様を策定した。その記述能
  力について事例を示す。
[休憩] 15:15-15:30 [セッション3] 「情報抽出・構造分析」15:30-17:30 (10) HTML構造における頻出パターンのマイニングによるWWWからの情報抽出
  ○清水 力、相田 仁(東京大学)
(概要)      
  半構造データであるHTML文書から効果的に情報を抽出するために解析対象の文書を起点に同一サイト内
  の他の文書を収集し、構造が類似しているもの同士を合わせてパターン解析することで情報探索者を支
  援する手法の検討、構築、評価を行った。
(11) SVM/HMMによる引用文献データの同定
  ○岡田 崇、高須 淳宏、安達 淳(東京大学大学院)
(概要)      
  引用文献は、著者、タイトルといった項目から構成される。これらの項目を自動的に切り出しその属性を
  同定する手法を提案する。
(12) 適合的汎化に基づく情報検索システムの研究(第2報) 
    −検索語の網羅性に注目した検索インタフェースの作成−
  ○吉岡 真治、原口誠(北海道大学大学院)
(概要)      
  関連文書に共通して含まれ、検索に役に立つと考えられる汎化概念を明示化することにより、検索語の網羅
  性を考えたBoolean検索式の構築を支援する検索インタフェースを作成する。
(13) リンク構造と共起関係を用いたWeb空間の視覚化
  ○山本仁志、石田和成、岡田勇、太田敏澄(電気通信大学)
(概要)      
  リンク構造において結びつきの強いサイトと、用語間関係において結びつきの強いサイトを2次元平面上で
  視覚化することで情報検索を支援する。

E-mail:中挾知延子(chiekon@toyonet.toyo.ac.jp)