第85回研究会
出典: SigDD
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* 主査:今村誠(三菱電機) | * 主査:今村誠(三菱電機) | ||
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* 開催日:平成24年3月26日(月)・27日(火) | * 開催日:平成24年3月26日(月)・27日(火) | ||
* 会場:[http://www.shirayuri.ac.jp/campus/map/ 白百合女子大学2号館2階大会議室(東京都調布市緑ヶ丘1-25) | * 会場:[http://www.shirayuri.ac.jp/campus/map/ 白百合女子大学2号館2階大会議室(東京都調布市緑ヶ丘1-25) | ||
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== テーマ 「絆を強める情報アクセス技術、共有できるドキュメントおよび一般」== | == テーマ 「絆を強める情報アクセス技術、共有できるドキュメントおよび一般」== | ||
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情報技術がこのような多様な情報共有の場を人々に提供することで、人の絆を強めていくことに貢献していくことができると考えられます。 | 情報技術がこのような多様な情報共有の場を人々に提供することで、人の絆を強めていくことに貢献していくことができると考えられます。 | ||
そこで、情報処理学会DD研究会とIFAT研究会が 共同で、このような課題に関する研究会を企画しました。 | そこで、情報処理学会DD研究会とIFAT研究会が 共同で、このような課題に関する研究会を企画しました。 | ||
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- | + | (1) テキストに現れる感情やコミュニケーションタイプの推定に基づく顔文字の推薦 | |
+ | :江村優花,○関洋平(筑波大) | ||
+ | :現在,電子メールやTwitterで,顔文字が使用されている.顔文字はユーザの感情を表すのに便利であるが,反面,その種類は膨大であり,適切な一つを選ぶことは難しい.そこで,本研究では,ユーザの顔文字選択支援を目的とし,ユーザが入力したテキストに現れる感情,コミュニケーション,動作のタイプ推定を行い,顔文字を推薦する方法を提案する. | ||
- | + | (2) RDF を利用した和歌データの管理に関する提案 | |
- | + | :◎白井 涼子, 波多野 賢治(同志社大) | |
+ | :現在,和歌の研究では計算機による和歌データの利用がなされており,和歌研究者の一部では新しい知識発見に寄与するシステムを求める声も上がっている.和歌の原本は一冊しか存在せず,多くの人によって書き写されて一般に普及していくが,その書写過程において,誤字や表現の違いが発生し,同じ和歌であっても異なる表記になっている.和歌研究を進めていく上ではそれらの和歌を同一の和歌として扱う必要があるため,一つの和歌にたいするリソースを一つ持たせることにより,複数の本の同じ和歌を一元的に管理する必要がある.また,和歌に関連するデータを和歌データと紐づけることにより,和歌単体だけでは気づかなかった新たな発見があると考えられる.そこで本稿では,これらの用件を満足させるため, RDF による管理手法を提案する. | ||
- | + | (3) 専門家の人物像を通じた技能伝承を支援する文書共有ならびに活用の研究 | |
- | + | :○大野邦夫(職業大) | |
- | + | :先進国中で最も深刻な少子高齢化社会を迎える中で,団塊の世代を中心とするハイスキル人材の活用は現在の日本社会にとって重要な課題である.そのために,ハイスキル人材を求人側のニーズに適合させて履歴書,職歴書,および関連情報の文書データベースとし,求人ニーズに適合可能なコーディネーションに資するように整備すると共に,ビジネスの場においてその人材の人物像を通じたOJTによる技能伝承のためのサービスモデルの検討を試みた. | |
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+ | :酒井 哲也(MRSA) | ||
+ | :本稿では,NTCIR-10に向け採択されたタスクINTENT-2および1CLICK-2について紹介する.前者はウェブ検索結果の多様化,後者はモバイル検索においてユーザの情報要求を瞬時に満たすことを狙ったタスクである. | ||
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+ | :○酒井 哲也(MSRA),上保 秀夫(筑波大),○神門 典子(NII),○加藤 恒昭(東大),相澤 彰子(NII),○秋葉 友良(豊橋技科大),後藤 功雄(NICT),○木村 文則(立命館大),三田村 照子(CMU),西崎 博光(山梨大),嶋 秀樹(CMU),○吉岡 真治(北大),Shlomo Geva(QUT),Ling-Xiang Tang(QUT),Andrew Trotman(UO),Yue Xu(QUT) | ||
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- | + | (6) 視覚的情報の役割に着目したニュースショット分類による震災テレビ報道の分析 | |
+ | :○片山 紀生,孟 洋,佐藤 真一(情報研) | ||
+ | :テレビ報道は日常の身近な情報源のひとつであり,主に言語的情報と視覚的情報から構成される。本研究では,震災以降のテレビ報道を対象として視覚的情報の役割に着目したニュースショットの分類を行うことにより、テレビ報道の視覚的情報について分析・考察を試みる. | ||
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- | + | (7) 適合的ビットデータ化によるニュースストリームデータの圧縮方法の提案 | |
+ | :◎松本 みなみ,三浦 孝夫(法大) | ||
+ | :ニューステキストの特性にあわせて,適合的に辞書の変更を行い圧縮するための圧縮符号化方法を提案する.また,静的圧縮及び動的圧縮方法と比較し,その特徴および実験による性能を論じる. | ||
- | + | □セッション3: 検索・エージェント | |
- | + | 14:50 - 15:50 | |
- | + | (8) Using eye-trackers as relevance feedback input device in ostensive image search UI | |
+ | :○Viktors Garkavijs(総研大), Noriko Kando(情報研) | ||
+ | :This research is focused on comparing methods for relevance feedback in image search user interfaces. We have developed UI that uses eye-tracker as an input device and employed a relevance reranking algorithm based on the gaze length. | ||
- | + | (9) Wikiなどからの組織プロファイルとクローラを利用した情報収集 | |
+ | :○徳永秀和,片岡啓介(香川高専) | ||
+ | :グループで情報共有や発信をしているWikiやホームページを解析し,グループの興味を組織プロファイルとして作成する.組織プロファイルをもとに検索エンジンとクローラによってグループに有用な情報を収集するシステムを提案する. |
2012年3月17日 (土) 06:26 時点における最新版
第85回デジタルドキュメント研究会・第106回情報基礎とアクセス研究会合同研究会(参加者募集)
- 主査:今村誠(三菱電機)
- 幹事:高橋慈子(ハーティネス)、秋元良仁(凸版印刷)、天笠俊之(筑波大学)、細見格(NEC)
- 開催日:平成24年3月26日(月)・27日(火)
- 会場:[http://www.shirayuri.ac.jp/campus/map/ 白百合女子大学2号館2階大会議室(東京都調布市緑ヶ丘1-25)
テーマ 「絆を強める情報アクセス技術、共有できるドキュメントおよび一般」
東日本大震災からまもなく1年になろうとしています。我々は人と人との絆の尊さを身をもって体験し、互いにつながっているという感覚がどれほど災害で傷ついた人々の心に安らぎを与えているか察するに余りあります。震災直後から情報のアクセスや共有が、被災者支援という面でも大きな貢献をしています。 APIなどを活用して蓄積したSNSサイト、特にコミュニティQAサイトや マイクロブログを対象とした大量のデータから、時間的推移により変化 する情報にアクセスする技術への取り組みが盛んになりつつあります。 また、SNSアーカイブや電子書籍もさかんになってきた現在、 人々はあまりにもドキュメントにアクセスしやすくなっております。 その一方でさまざまな面からの考慮が必要になっています。情報弱者への配慮、多言語への対応はもちろんのこと、 今後は多文化共生の社会が受け入れられるドキュメントの姿が求められると考えられます。 情報技術がこのような多様な情報共有の場を人々に提供することで、人の絆を強めていくことに貢献していくことができると考えられます。 そこで、情報処理学会DD研究会とIFAT研究会が 共同で、このような課題に関する研究会を企画しました。 関連する研究者の方、ご参加を検討くださいますようお願い致します。
プログラム
■3月26日(月)
□セッション1:デジタルコンテンツの処理・管理技術
10:00 - 11:30
(1) テキストに現れる感情やコミュニケーションタイプの推定に基づく顔文字の推薦
- 江村優花,○関洋平(筑波大)
- 現在,電子メールやTwitterで,顔文字が使用されている.顔文字はユーザの感情を表すのに便利であるが,反面,その種類は膨大であり,適切な一つを選ぶことは難しい.そこで,本研究では,ユーザの顔文字選択支援を目的とし,ユーザが入力したテキストに現れる感情,コミュニケーション,動作のタイプ推定を行い,顔文字を推薦する方法を提案する.
(2) RDF を利用した和歌データの管理に関する提案
- ◎白井 涼子, 波多野 賢治(同志社大)
- 現在,和歌の研究では計算機による和歌データの利用がなされており,和歌研究者の一部では新しい知識発見に寄与するシステムを求める声も上がっている.和歌の原本は一冊しか存在せず,多くの人によって書き写されて一般に普及していくが,その書写過程において,誤字や表現の違いが発生し,同じ和歌であっても異なる表記になっている.和歌研究を進めていく上ではそれらの和歌を同一の和歌として扱う必要があるため,一つの和歌にたいするリソースを一つ持たせることにより,複数の本の同じ和歌を一元的に管理する必要がある.また,和歌に関連するデータを和歌データと紐づけることにより,和歌単体だけでは気づかなかった新たな発見があると考えられる.そこで本稿では,これらの用件を満足させるため, RDF による管理手法を提案する.
(3) 専門家の人物像を通じた技能伝承を支援する文書共有ならびに活用の研究
- ○大野邦夫(職業大)
- 先進国中で最も深刻な少子高齢化社会を迎える中で,団塊の世代を中心とするハイスキル人材の活用は現在の日本社会にとって重要な課題である.そのために,ハイスキル人材を求人側のニーズに適合させて履歴書,職歴書,および関連情報の文書データベースとし,求人ニーズに適合可能なコーディネーションに資するように整備すると共に,ビジネスの場においてその人材の人物像を通じたOJTによる技能伝承のためのサービスモデルの検討を試みた.
□昼休み 11:30 - 13:00
□特別セッション:NTCIR
13:00 - 16:30
(4) 曖昧なクエリと(不) 明快なクエリ: NTCIR-10 INTENT-2と1CLICK-2タスクへの誘い
- 酒井 哲也(MRSA)
- 本稿では,NTCIR-10に向け採択されたタスクINTENT-2および1CLICK-2について紹介する.前者はウェブ検索結果の多様化,後者はモバイル検索においてユーザの情報要求を瞬時に満たすことを狙ったタスクである.
(5) NTCIR-9 総括と今後の展望
- ○酒井 哲也(MSRA),上保 秀夫(筑波大),○神門 典子(NII),○加藤 恒昭(東大),相澤 彰子(NII),○秋葉 友良(豊橋技科大),後藤 功雄(NICT),○木村 文則(立命館大),三田村 照子(CMU),西崎 博光(山梨大),嶋 秀樹(CMU),○吉岡 真治(北大),Shlomo Geva(QUT),Ling-Xiang Tang(QUT),Andrew Trotman(UO),Yue Xu(QUT)
- (途中休憩20分を含む)
■3月27日(火)
□テーマセッション2: ニュース
13:30 - 14:30
(6) 視覚的情報の役割に着目したニュースショット分類による震災テレビ報道の分析
- ○片山 紀生,孟 洋,佐藤 真一(情報研)
- テレビ報道は日常の身近な情報源のひとつであり,主に言語的情報と視覚的情報から構成される。本研究では,震災以降のテレビ報道を対象として視覚的情報の役割に着目したニュースショットの分類を行うことにより、テレビ報道の視覚的情報について分析・考察を試みる.
(7) 適合的ビットデータ化によるニュースストリームデータの圧縮方法の提案
- ◎松本 みなみ,三浦 孝夫(法大)
- ニューステキストの特性にあわせて,適合的に辞書の変更を行い圧縮するための圧縮符号化方法を提案する.また,静的圧縮及び動的圧縮方法と比較し,その特徴および実験による性能を論じる.
□セッション3: 検索・エージェント
14:50 - 15:50
(8) Using eye-trackers as relevance feedback input device in ostensive image search UI
- ○Viktors Garkavijs(総研大), Noriko Kando(情報研)
- This research is focused on comparing methods for relevance feedback in image search user interfaces. We have developed UI that uses eye-tracker as an input device and employed a relevance reranking algorithm based on the gaze length.
(9) Wikiなどからの組織プロファイルとクローラを利用した情報収集
- ○徳永秀和,片岡啓介(香川高専)
- グループで情報共有や発信をしているWikiやホームページを解析し,グループの興味を組織プロファイルとして作成する.組織プロファイルをもとに検索エンジンとクローラによってグループに有用な情報を収集するシステムを提案する.