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第71回研究会
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== 第71回デジタルドキュメント研究会・概要 == (主査:今村誠、幹事:中挾知延子、斎藤伸雄、細見格、天笠俊之) 日時:平成21年6月5日(金) 会場:日立製作所 大森ベルポートA館 13階来客コーナー http://www.omoribellport.com/about/map.htmlをご覧ください. == テーマ == 「ドキュメント・コミュニケーションにおける多言語とインタフェースについて」 1. 多言語によるドキュメント・コミュニケーション (13:10-15:10) 2. ドキュメントのユーザインタフェース (16:40-18:10) ※今年度から研究発表会はペーパレスとなります。 http://www.ipsj.or.jp/09sig/jimuyoryo/e-sig-faq.html 公知日も開催日の1週間前(5/29(金))となりますのでご注意ください。 == プログラム == ・ご挨拶 (13:00-13:10) 【セッション1:多言語とコミュニケーション・ドキュメント】13:10-16:30 [5件] (1)複数国ニュースサイトの比較対象分析システムNSContrastにおける評価手法 〇吉岡真治(北大) 本研究では、複数国のニュースサイトにおける興味の違いを比較対照分析するた めのシステムNSContrastを提案している。このNSContrastでは、各国のニュース サイトの日本語版の記事だけではなく、原語版の機械翻訳結果も組み合わせた データベースをもとに、共起語解析やバースト解析を行うことにより、その違い を分析する。本発表では、このNSContrastにおける評価手法についての検討結果 を報告する。 (2)外国人のための観光ドキュメント-観光ガイドブックに着目して- 古屋秀樹(東洋大学国際観光学科),○野瀬元子(東洋大) 日本における外国人観光客の動向,観光行動における情報提供媒体やそれらの分析 事例を俯瞰しながら,明治期から現代までの,外国人向けの観光ガイドブックに ついての内容の変化,日本人向けのガイドブックとの比較を行う. (3)多言語社会でのコミュニケーションにポリグロットは必要か? ― 情報流通の視点から ○中挾知延子、村田由美恵、杉田映理(東洋大) グローバル化がさまざまな場面で進む現在、日本でも社会生活を送る上で多言語での コミュニケーションが当たり前の時代が来るかもしれない。ここで言う多言語社会 でのコミュニケーションとは、それぞれ異なった母国語を持つ集団の中での意思伝達 や情報共有を指す。そのためクレオールのようなどの母国語にも属さない言語があり、 それを使ってのコミュニケーションもありうる。ポリグロットとはマルチリンガルの 学術的用語であり二種類以上の言語能力を持っている人のことである。近年欧州議会 EUでは人材育成においてポリグロットの養成に力を入れており、小学校からの教育 において多言語教育が導入されている。ポリグロットのスキルが、多言語間での情報 共有を促進するための強力な手段と考えているからである。しかし一方で、ポリグロット は知的な情報共有のために負に働くのではないかという議論もある。そして、EUの 中でも地域語を多く持つフランスでの多言語主義も興味深い。一方、アジアの1つの 国マレーシアにおいて、多民族国家では情報共有のためのドキュメントを多言語にする のが普通であるが、英語を共通語として公文書に併記して使っている。その反面、 テレビ番組などはそれぞれの民族の言語で時間を分割して放映している。さらに世界の 地域において言語密度が極めて高いアフリカでは、文化の伝承に根ざした多くの地域語 の混在と、地域住民の多言語社会の現状も多くの示唆を与えてくれる。このように我々 を取り巻く世界のいろいろな地域では多言語共生社会が日本よりもずっと進んでいる。 本報告ではこのような現在の社会において多言語間コミュニケーションにポリグロット のスキルは必要であるのか、情報の共有としてのドキュメント、ここでは情報の流通の 手段にも広げて、ヨーロッパ、マレーシア、アフリカのスワヒリ語圏でのケースをあげて 論じたい。 (4)折り返し翻訳における中間言語の精度評価 ○宮部真衣,吉野孝(和歌山大) (休み時間 15:10-15:20) (5)パネル「多言語によるドキュメント・コミュニケーション」(15:20-16:30) モデレータ 小林龍生(ジャストシステムデジタル文化研究所) パネリスト 吉岡真治(北大) 古屋秀樹(東洋大 中挾知延子(東洋大) 吉野孝(和歌山大) (当日の発表順/敬称略) (休み時間 16:30-16:40) 【セッション2:多言語とコミュニケーション・ドキュメント】13:10-15:10 [4件] (6)歴史的観点によるドキュメント、コンテンツのデジタル化に関する考察 ◯大野邦夫(職業大) ワープロの発明に端を発して、オフィス文書の作成編集過程が電子化された。その後 電子化は文字・図形・画像を含む文書に発展し、DTPシステムがオフィスや印刷出版 業界に導入された。その後、インターネットの商用化、HTML言語によるWebの発明に より、作成編集過程だけでなく、文書の配信、蓄積、管理過程も電子化された。さら にXMLの正式勧告化によりWebが情報システムのインフラとなり、様々なXML関連シス テムが運営されて現在に至っている。以上の経緯を、情報メディア的に見ると、文字 だけの単純な文書から、図形・画像・数式といったデータを包含する複合文書へ、さ らに動的なマルチメディアへの拡大があった。利用者の観点から見ると、オフィスに おけるコンピュータ習熟者から、一般の家庭や個人の利用者への拡大があった。さら に携帯電話の普及に伴うモバイル・ユビキタス分野への応用分野の拡大と、個人を識 別する情報管理といった経緯があり、大量一括一方向の情報伝達から、個別多様双方 向のWeb2.0へ、さらにWebと情報インフラが統合されるクラウドへといった状況が進 展している。この動向を踏まえ、今後のコンテンツ、ドキュメントの可能性と課題を 考察する。 (7)クラウド時代のUIデザイン検討 ○矢野りん(Webデザイナー) 卓上式パソコンは「卓上」で行う行為をそのまま操作性に置き換えていた。卓上に、 道具がある。ととらえていたのである。来るべきクラウド時代、道具は雲の上にあると したら、それを仮想 の卓上に置くことは機能的だろうか? 雲(クラウド)を見るのはわたし(ユーザー)である。そしてわた しは机の前にいる とは限らない。いつか、任意の時間に、どこか、 任意の場所で雲を見ている。ならば いっそ、時間と空間をそのまま 操作性に置き換えたほうが機能的だと考えることは できないだろうか。 この仮説に基づいて、UIのインタラクションデザインを再検 討し、その結果を発表する。 置き換えてみる操作は以下の通り。 1.「デスクトップ」を「ワークスペース」と考えてみる 2.フォルダの呼称を place > spot > scene としてみる 3.「フォルダを開く」でなくて「Placeに入る」と考えてみる (8)電子ペーパー関連(仮題) ◯檀上英利(凸版印刷) == 問合せ先 == デジタルドキュメント研究会 大場みち子 〒244-8555 横浜市戸塚区戸塚町5030番地 (株)日立製作所 ソフトウェア事業部 新分野事業推進室 E-mail: michiko.oba.cq [AT] hitachi.com
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